ブラスキットの製作 HO 車輌編
ブラスキットの基本的な製作をまとめています。
最初は気動車であまり見かける事が少ない車輌を選定しています。
最新更新日 平成24年11月9日 |
車 種 の 選 定と製作コンセプト
現在ブラスキットで入手出来る物の中から選んだのは キユニ16 10 (元キハ44100)で昭和50年代には見られなくなった車輌です。
初回という事も有り製作コンセプトとしては、ディティールに走らず基礎的にしっかりとした造りと塗装という事になります。
特に塗装は市販品を使わず自分で純色調合をして彩度と艶感が有る物を目指して今後のブラス作品の根幹となる物を目指します。
製作品はその他キハ44000も試作として同時進行します。
(平成28年現在、ボディは完成ながら初期の電気式気動車の床下配置が出てきたのでレジンパーツ化して44000の2輛編成としていずれ出します)
どちらもT車として製作致します。(動力化はパワートラックに対応)
平成24年9月1日
8月28日より製作を開始しています。
まずボディと前面の摺り合わせを先に行います。前面屋根ラインと車体裾を基準線としてボディ側の屋根曲線を慎重に
曲げ直しをします。(経験上屋根の曲がりが不足している場合が多いので)これで接合時点での削り込み修正を最小限にします。
ボディとの接合は乗務員ドアを接着ガイドとして利用しています。前面の湘南顔は窓部分以外は鼻筋の通し直しをしています。
プレスに拠る窓抜きのバリはこの時点でヤスリで除去しておきます。
妻面のハンダ付けはセロテープで仮固定して位置決めをしてから3点ほどの点付けで確定させてセロテープを除去
ハンダを流して行きます。(画像は仮止めの状態でハンダ付け前です)
平成24年10月1日
前面とボディの摺り合わせ作業(最終確認)
この段階では前面とボディの段差は大体ですが最大で0.2ミリ程になっています。
この程度まで精度が上がれば接着した後の修正量はあまり大きく無く以後の作業は比較的スムースに運びます。
この後ハンダ付けで接着して少し盛り上げ気味にハンダを置いていく感じで削り込みを有る程度行って段差をほぼ無くしていきます。
全体の組み上げをしてきます。試作でまずキハ16でウインドシルの選定をします。(キット内に入っていますが)
キハ10系列は車体断面が小さいので通常よりも薄く・細い方が良さそうなので1.3ミリ×0.2ミリの帯金にしています。
雨樋は少し太めで1.0×0.4で前面にかかってくる部分はやっとこで少しずつ曲げ加工をしていきます。
キユニ16 10は末期にヘッドライト2灯化が有りますがその部分には手を付けない予定です。
この画像では手摺り・床板のアングル取り付けはしていない状態です。(ボディの組上がり状態)
平成24年10月20日
床下廻りの工作です。
今回は車体幅が狭いので床下器具取り付け板はエンドウの物を使っています。
(エンドウは幅が30ミリ・エコーは32ミリ)
機械配置はキハ10系に似ていますがエンジン位置の前後が逆で少しずつ改造された事も有り各車微妙に異なる様です。
エンジンはDMH17Cで排気管は屋根上に上がらず消音器から前方の地面向きの斜め下方に伸びています。
画像ではエアータンクの大きさを変えていましたが同じ物が無いので製品では小さいタンクは全部同じ物となっています。
ダミーですが一応出力シャフトを付けています。
先頭面はジャンパー栓(閉)エアーホース(エンドウ製+井門の左向き)胴受けの取り付け加工をしています。
胴受けは0.5ミリの板をもう1枚重ねて高さ調整とライトケースの逃げを造っています。
カプラーはKD No−8を取り付ける様になっています。
後位側は胴受け取り付け加工をしていません。
これで各製作パートが出来ましたので全体の画像をお見せする事が出来ます。
車体は完成しましたので、天候の良い日を選んで塗装工程に入ります。
完成まであと一息という所まできました。
平成24年11月1日
塗 装 中
マッハ模型のメタルプライマーをかなり薄めて(約2.5倍稀釈)吹き付けの後にクリーム色の下地塗料を内装塗装兼用で塗ります。
今回の製作品は基本色のクリーム4号・朱色4号を自分で調色したものを使っています。
床板はライトグレーで吹き付けの後個別に色指しをします。
内装は運転室の仕切りと旧キハユニ時代の仕切り(郵便区分室)をプラ板で簡易表現しています。
椅子はこの区分室に残っている半ボックスシートだけを載せており後は装備していません。
ヘッドライトとテールライトは電球式で抵抗を入れて少し照度を落としています。
下地塗装の様子・基本的に室内色で塗装しておりこの段階で不具合のある部分を最終修正します。
真鍮の地肌では確認しづらくて表面塗装に響く部分の修正が主な所となります。
本塗装は窓にマスキングをした上で床板部分にボール紙を仮付けして本塗装の侵入を有る程度防いでからとなります。
平成24年11月9日
完 成 状 態
但しインレタ未貼付状態です。
最終状態では有りません。(ヘッドライト2灯化・車体ジャンバー栓が両方に有る時より以前の状態)
車内の室内仕切り板はプラ板での表現にしています。
クリーム4号と朱色4号・室内色は共に調色したものです。