プファルツ地方

プファルツ地方はマドンナで有名なヴォルムスの町の少し南側から始まってフランスの国境までのライン川から
背後のハート山系までの間にぶどう畑が連なっている。
地域内にワイン街道が南北に貫いていて優秀畑もこの街道筋に有る物が多く中心地は紛れもなく
バート・デュリュクハイム、ダイデスハイム、フォルストになります。
良い畑と良い生産者はこのあたりに集中的にいるので畑の名前を覚えていくことが重要になってきます。


バッサーマン・ヨルダン 
帝国枢密官家 醸造所

間違いなくこの醸造所はプファルツのトップに位置しています。
プファルツには3つのBの付く良い生産者があると昔から言われていました。
その筆頭格がこのバッサーマン・ヨルダン家です。プファルツの最良畑のほぼ全てを所有しています。
この醸造所の特徴はなんと言っても重厚感のあるワイン造りでSpt以上ならほぼ全てがどっしり感があります。

ダイデスハイマー・ホーエンモルゲン
ホーエンモルゲンはウンゲホイヤーと比べるとおとなしいのですが、プファルツ黄金地帯の一角を占める銘醸畑です。
ミネラル香としてはかなり灯油臭的な部分もあり粘着的な強さを持っています。


ビュルクリン・ヴォルフ 男爵家 
醸造所

2つ目のBが付く醸造所で近年は少し評価が落ちていますが、(全体的に軽く作られている)まだぼやけているとまでは
行かない様でそこそこの実力は持っており、基本的な銘醸畑はほぼ所有しています。
ヴォルフ家はこの地域のユンカーで分家もかなり有ります。(ビュルクリン家もユンカーで18世紀に結婚で一族化)


プール 男爵家 醸造所
ライヒスフライヘア・フォン・ブール

3つ目のBで現在は経営が日本の会社となっています。
ここも80年代から評価が下がっていて90年代初頭に経営が行き詰まって醸造所ごと売却という形になりました。
そのおかげで日本には良く輸入されて良く見かける醸造所です。
3つのBの中では現在ヴォルフを少し抜いた様に思います。(ちょっと良くなってきた)
但し良い物とあまりそうではない物との差が結構有るみたいなので評価は分かれるようですが、
概ねSpt位で銘醸畑はしっかり目で作っており、集合生産された物はいわゆる2級品の造りをしているみたいです。
ここの爵位はバイエルン王国

フォルスター・ウンゲホイヤー

プファルツ地域の飛び抜けた存在の銘醸畑でウンゲホイヤーとは(ものすごいの意味の感嘆詞)で
これを言ったのはビスマルクである。ビスマルクの常飲酒はシュタインベルガーやマルコブルンで有ったから
この言葉が出るというのは相当な物であるのがお解り頂けると思います。
値段的にもBA・Eis級になるとラインガウの上物とほぼ同じになっています。


ゲオルク・ムスバッハー醸造所

初めてこの醸造所を知ったのは90年始めで画像にあるフォルスター・シュティフトのゲヴェルツトラミナーを飲んでびっくりしてしまいました。
ゲウェルツのとてつもない果実香とものすごいミネラル感に酒質の骨格ががっしりしていてるが、
有る程度のやさしさや柔らかさが有りかなりの複雑感を味わいました。
後で調べたらゴー・ミョーワインガイドで4つ房を獲得していました。

ここのウンゲホイヤーはヨルダン家とはまた違った感動を与えてくれます。
ぜひ同じ年の同級の物を飲み比べてください。それぞれの良さが双方に良く出ています。
また現在長熟中ですが、何年かごとに開けていますが予想通りの超長熟タイプです。
でもこちらの方が葡萄の若々しさが有るように思います。


クルト・ダルディング醸造所

ここはそれほどの良い畑は所有してはいないのですが、プファルツらしいワインを作る所でここの癖がプファルツのワインという感じ
をさせてくれます。値段的にもかなりリーズナブルで全体的にアルコール度が高めになっています。
ここもゲヴェルツトラミナーが大変出来がよいのですが、あまり長くは置いておけない様で15年程度が限界で
熟成感は5〜7年程度で出てきます。若い頃は薄い黄色で熟成すると黄金色の良い感じになってくれます。

デュルクハイマー・ノンネンガルテン

この畑はデュルクハイマー村ではかなり上位の畑で全体的にはリースリング畑としては良いと思います。
その他の品種ではここの畑のヴァイスブルクンダーもおすすめできます。


J・L・ヴォルフ醸造所

この醸造所は私の知り合いでもあるモーゼルのDr・ローセンが90年代初頭に買い取りました。
初リリースの時に試飲させて頂いて元々は悪くないという感じでした。
それから大幅に植え替えを行い、栽培品種も替えたりして新しいものを作っています。
シュペートプルクンダーはブルゴーニュ方式で栽培されていてブラインドで飲むとそれほどの違いが無いと思います。
でも醸造法はドイツ式なのでその部分で地域差は出ます。
元はビュルクリン・ヴォルフ 男爵家と同族が経営していたためにヴォルフの名前となっています。
(それほどこの地域ではヴォルフ家の名前は威力が有る)

ここのウンゲホイヤーは以上にクリーン感があります。


リンブルク修道院 
バートデュルクハイム葡萄栽培者組合

この醸造組合は個々のワインがかなり高品質ですが、安定感があり値段的にも手頃がものが多い事か上げられます。
この組合に所属している農家の元の領主がリンブルク修道院で有ったためこう呼ばれています。
リンブルク修道院銘のワインは他の地域の物も有りますが、別の醸造所です。

このフクセルレーベBAは毎年作られている様ですが、フルボトルで数千円という安いBAなので、
貴腐ワインを試してみたいと思われる方はぜひおすすめです。


プファルツのワイン畑の名前は教会関係の名前が付いている畑名が非常に多いと思います。
ホーエンモルゲン・パラダイスガルテン・シュティフト・キルヘンシュトッュク等たくさんあります。
また南の方にはカール大帝時代の畑が有り500年近い樹齢の葡萄の木が有ります。

プファルツのワインの価格帯
この地域は北部がラインヘッセンの丘陵地帯との続きなので1000円前後の安い価格で売られています。
価格的に高いのはバート・デュリュクハイム、フォルストを中心のごく一部だけという特異的な地域です。
南側はフランス国境で国境をまたいで畑を所有している所もたくさんあります。
ウンゲホイヤーやイズィーエンガルテンは高く評価されているのでKaBでも3000円程度はします。
プファルツの3Bについてはヨルダンが一番高く2番目はどうやらゲオルクムスバッハーの様です。
プールは現在日本の徳岡が所有者の為かなり安く入ってきてるので銘醸畑を飲むチャンスの一つと思います。
プールに関しては銘醸畑とそれ以外のワインとは作り方に相当の開きが有ると思います。

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