Part−7

次回以降に掲載する車輌の為にページの構成を変えています。
過去の製作車輌は下にリンクを貼って別ページとしました。
この3〜4年の間に製作数が増えてきています。

最新更新日 令和3年10月20日

東武鉄道 ED5010 Part−3

車体の塗装〜内装作成〜完成画像

車体の塗装は出入台のデッキ・車体の内装・外装・床板廻りと台車の各部分に分けて塗装します。
出入台のデッキは最初床板部のグレーを裏側に塗装・その部分をマスキングしてから、
次に全体を黄色(少し黒と赤を入れて色調を調整)を塗って手すりとデッキハシゴと前梁部分を部分マスキングして警戒帯部分の黒を塗った後に
デッキの台部分をブドウ2号を最後に塗装をするというかなり複雑な工程を辿ります。

車体はまず内側部分に薄緑を塗って窓の部分をマスキングテープで塞いでから外装の塗装をして、
次に内装部分の組み立てとヘッドライト・テールライトの組み付けとパンタグラフの組み付けを行います。
パンタグラフはキット付属の取り付けネジが使えなかったので1.4ミリ×8ミリにスリーブとワッシャーを3重にして固定しました。
画像では運転台の他の助士側もハンドブレーキ台を設置していますがここから後に運転室の部分も再現しており
運転席と助士席の後ろ側に有る機器室への扉や段差のある運転席も再現しています。
運転席は実際には側面からの折りたたみ式の椅子席ですがこのパーツは無いので代用品になっています。
窓ガラスはアクリル削り出しのはめ込み窓で側面の引き違い窓は実際に段差を付けています。(肘乗せ台も有り)
窓柱は銀テープからの作成となっています。右画像が全体組み立て直前の車体となります。

完 成 画 像

前位からの撮影

後位からの撮影

台車間エアータンク廻りの配管加工

屋根上部分のアップ画像

あまり目立たなくなっていますが配管加工と屋根上手すりの追加分と上下可動式の空気取り入れ口を追加ディティールとして入れて有ります。

床下廻りのディティール

床下廻りはデッキ出入台の大幅改造に拠って台車の前方部分の余裕が無くなっているのが解ると思います。
スノープロウの後ろにはATS車上子が有りますが本当に位置関係はギリギリです。

最終的には通常のキット組み立てよりかなり手の込んだ造りになっていると思います。
最初の見込みよりもかなりクセの有るキットでかなりの部分に於いてやり直しが多くてこちらの思っていた製作時間をはるかにオーバー
して最終的には見込みより約2.5倍の時間をかけて完成させています。
またキット発売からは20年以上経過しているのでインレタ類は全て劣化して固着出来ずに作り直してあります。
この車輌は現物が残っているのでかなりの部分で救われましたが、無ければここまでの完成度にはならなかったと思います。


更新日 令和3年9月20日

東武鉄道 ED5010 Part−2

前部出入台(デッキ)の組み直しから

前回の続きで前部デッキの組み直しから始めます。
まず台枠部分に1.5ミリの隙間がそのままの場合ではどうしても出来てしまいます。
出入台の踏み板はエッチングで滑り止めがモールドされているので単純に取り付け穴の移動だけでは解決不能で
全てのパーツを組み直して正規の位置に戻してやる作業が必須となりました。

これは台枠だけで無く出入台のハシゴや手すりだけでは無くスノープロウと連結器の台座を逆向きに取り付ける必要が出る等の
出入台の長さが1.5ミリも短くなってしまう為、単純な再組み立ての問題だけでは済まずに台車の干渉も発生していて振り幅の制限が出ています。
台車の位置移動は中間のタンク部にも近いので移動させる事自体は無理と判断しています。(床板そのものが全部作り直しになる為)

これで連結器・スノープロウの位置関係はほぼ正確に出来ています。
この部分にはこの後に手すり取り付けとATS車上子の取り付けが有ります。
手すり部分の真鍮線は入っていないので、0.3ミリ線を少しずつ調整をしながら曲げ加工をします。
基本的には高さや幅の指定寸法は一切出ていないので実車写真を見ながらの加工となります。

その他の部分の加工

特に画像を撮っていないので文章だけになりますが、付属のパンタグラフは固まって開かない状態だったので一旦全部解体して組み直しをしてあります。
カギ外しの部分が一旦入ってしまえば全く動かない程ロックされたままの物だったので再加工しました。(パンタ下げ止めのカギは作り直しです)
ランボードは足の部分を一部カットして高さ調整をしてから取り付けてあります。
(そのままだとかなり高くなってしまいパンタ台よりも高くなる・ランボード自体が水平にはならない)
製品の中にパワートラックも付属していますがこれもグリースの固化が進んでいますので一旦解体して再グリースアップしています。
(そのままだとラピットスタートになりスローは全く効かないのでアルコールに漬けて洗浄してからのグリースアップ)
グリースはセラミックグリスに自動車のオイル(0W−40の超低粘度品)を添加して筆ぬりをしています。
大体発売されてから20年以上は未着手でそのままだったのでこれも作業的には抜けない部分です。

ボディの組み立てから修正とボディ部の加工

ボディの側面はハンダを盛ってパテ代わりとして埋め込み補正をしています。
原則としてボディ前面部分のヤスリに拠る削り込みは屋根の繋がり部分の補正以外はしておりません。
側面運転室の窓のひさしは元のパーツの出来が太いので(0.5ミリ角線)を0.2ミリ×0.6ミリの洋白帯金に変えて作り直しをしています。
その他の細かいモールドもパーツ自作の上で追加しています。
メタル製のライトケースはそのままだと前のめりになり隙間だらけの為ボディとの摺り合わせ加工を施しています。
屋根上配管加工は母線・空気作用管・パンタカギ外し線を付けています。(カギ外し線の室内への導入は少し特殊な形になっています)

床下機器の作成と配管加工

床下機器はメタル製の物が付属していましたが、形状があまり良く無かったので電空分配箱とエアータンク下の電池箱を作り直しています。
電空箱には配管が出入りしているので、解析の上でほぼ実物と同様の配管を追加加工しています。
メインの空気管には渦巻きちり取りとエアーコックを取り付けています。

組み立て完了状態(未塗装)

一応各パート部分の組み立てが終わったので状態確認の為に一旦は仮組み立てを行いました。
またここで問題が出てパンタグラフの取り付けネジが短くて全く届かないという事も判明しました。
この段階まで来てもまだ発生します。ネジは別の物にワッシャーやブッシュの取り付けを行って解らない程度になっています。

画像は仮組み立て状態でパンタグラフは台車は止めておらず乗せているだけです。出入台のみネジ止めで止まっています。
この後に塗装や内装の組み付けが有るので取り敢えずちゃんと出来ているかの確認をしています。

次回は塗装中の画像と内装組み付け→完成状態の公開です。


令和3年8月20日

東武鉄道 ED5010 Part−1

東武鉄道は伝統的に貨物輸送が有り機関車の保有数も私鉄としてはかなり多い部類に入ります。
その殆どが砂利輸送で関東方面のコンクリート建物の多くは利根川や多摩川等の砂利とセメントを使っています。
東武鉄道自体は2003年まで貨物輸送が有って形式も多数にのぼります。
ED5010は日立で製作されて前期は5011〜15・後期は5016〜24の二つに分ける事が出来ます。
キットは後期型の安達のキットで90年代前半頃に出た物です。
実車は現在東武鉄道博物館に5015が保存されており、これを参考にして製作を開始しました。

ボディの組み立てから

まずはボディからですがこのキットは各所に大きなエラーが有りこのボディも前面部分と車体中央との隙間が相当有り、幅は大体0.6ミリ程の誤差があり
(前面パーツの方が横幅が広い)屋根部分は0.6ミリ近く車体中央の方が高くなっています。(当然ながら裾線は一致しません)
まず組み立てをする前に車体中央部の折り曲げの補正をしてやる必要が有ります。
屋根部分のカーブが強い為に全体としての高さが出ているのでまずこの部分を少しずつ平らになる様に屋根カーブを変えていきます。
次に側面の部分の曲がって行く部分を少しだけですがオーバー気味の曲げ直しをします。
前面も中央の部分が低いのでこの部分を少しずつ外に押し出す様にしてこの部分の屋根カーブをある程度一致させます。

この画像は最初に合わせてみた画像です。
向かって右側に合わせていますので左側の屋根カーブと側板に来る位置が狂っているのが確認出来ます。

補正加工をある程度まで出来た時の画像
この状態よりもう少し補正が出来た所で接着しますが側板部分はまだ0.2ミリ程度の段差があります。
(前面の方がやや幅広です)


前面部分の加工

前面を車体と接着する前に前面部分の手すりとテールライトの取り付けを先に行います。
この年代のキットはヘッドライトやテールライトの点灯はあまり考えていないのでライトケースを自分で造って組み込む必要が有ります。
前面手すりやテールライトパーツの裏側に出る足はこの段階で切って於いてその後に平滑処理をこの時点で施工します。
前面下側の丸い物がパイプから切り出したテールライトのケースになります。

車体と前面をハンダ付けして接着した状態

この状態では前面接合部の整形はまだ行っていない状態です。

側面の繋がりの部分はかなりハンダを盛って補正整形しているのが解る画像です。
余分なハンダはある程度は削除していますが完全には整形出来ていません。
どうしても段差の出る部分は屋根上のおでこ上でこの部分のみヤスリ整形400番ペーパーで整形し直します。
車体の細かいパーツはもっと後になってからの取り付けでこの後には車体裾の下段部分(台枠部分)
と床板取り付け板を付けて基本的な組み立ては完了です。
床板の取り付け部分は最初の設計が悪かったのか補正用のパーツが最初から入っています。

前面デッキの組み立て

まず前面デッキを組み立てに入りましたが、説明書通りにやってみましたが組み立て中にかなりの違和感があるので
そのまま組み立てたらどうなるのかまでを一度やってみる事にしました。
因みにスノープロウの組み立てもそのままでは形がかなり変なのでかなりのの修正作業が必要になっています。
(スノープロウ自体がハの字につり上がっているのは実物を見た事が無いので)

車体と一度結合させてみると、まずスノープロウの位置が前に出すぎていて前方に向かって下がっています。
さらにハシゴの位置や台枠も車体裾との隙間が1ミリ以上有り連結器の位置が後ろ過ぎて連結不可能の位置に有ります。
この部分はこの1.5ミリのズレが全て影響しており、車体との取り付け穴も1.5ミリ前に出ていて手すり穴もこれに
連動しているので全部の位置関係を作り直さないといけない様になっています。
車体との取り付けも段差が有ってそのまま付けると画像の様に少し垂れてしまいます。この部分は車体側で修正します。
(1.4ミリのネジを使って止めますがそのままだと短いのでネジ交換してワッシャーにて調整)
デッキは一旦解体して再組み立ての際に台枠位置をずらして連結器・スノープロウ台座の取り付けを逆にする等の処置の必要が出てきました。
(いくらKDカプラーでもシャンク長が45ミリも有るのは存在しないと思います)
この部分は完全に設計ミスに気が付いていないか説明書が間違っているのかが解りません。

床下のエアータンクと放熱配管部分の組み立て

この組み立てもパーツ構成がかなり悪くタンクのネジ止めの上に配管パーツを付けるのですがネジ頭の計算が出来ていないので
そのままの場合はこの配管パーツと付けられません。この部分も組み直しになっています。
また真ん中が緩く下がっているのが特徴なのですがこれも高さが違っていて画像の様にするまでには
4回程度組み直しをしています。エアータンクを3本まとめて止めている部分は封入パーツでは無くKS製のアングル材を曲げて
エアータンクと台座に直接ハンダ付けをして中央部分は0.7ミリの角材で結合させてありこの下に取りける電池箱の台座としています。
(実車の画像を送って頂いたのでこの部分はやり方を変えないと無理というのが途中から解ってきました)

このキットはどうやら最初から全体的に問題が多いキットだったみたいです。
以下次号に続く

次回は組み直し画像から始まります。


令和3年5月20日

オロ40 戦後型の加工 Part−3(おまけ)

スハ43のディテイールアップ加工

オロ40同じ時にボディ等の塗り替えやディティールアップ加工をしています。
内容はオロ40とほぼ同じで軽くウェザリング加工をしています。

今回の製作では愛称板と行き先札をインレタにて製作しています。
内装色はえび茶色・座席は当時三等車のシート色は深緑なので塗り直して肘掛けと座席取っ手もグレーに塗っています。


令和3年4月20日

プラ製客車 トラムウェイ製品 
オロ40 戦後型の加工 Part−2

今回は主に完成した車輛を中心に公開します。
外装はNゲージ用に作成済みの塗料を使用しています。
仕上げは完全光沢塗装をしてから少しだけ粗め吹きをかけているのでピカピカでは無い光沢という位の仕上げです。
全体的に少しだけですがウェザリング塗装を施しています。
製作目標はプラスチック感を出来るだけ無くすという方向なので当方のブラス製とほぼ同じ仕上げとしています。

細かい部分ですが客扉の原型化・トイレ流し管や洗面所流し管、手すりパーツの取り替え扉の交換
デッキドアハンドル等の取り付けを行っており、幌もダークグレーで全体の塗装をして幌の接合面は黒で塗っています。
連結器はIMONカプラーに交換してエアーホース等も交換しています。

同時に当方のカトー製オハフ33ブルーをこの仕様と同じ感じで製作しており、
製作見本品として置いておりますので何らかの機会があればお見せ出来ると思います。


令和3年3月20日

プラ製客車 トラムウェイ製品 
オロ40 戦後型の加工 Part−1

今まではHO作品はブラス製品を中心に加工依頼が多かったのですが、
当工房としては始めてのプラ製客車の加工をしました。
ディスプレイ的な作例ですが、方向性としてはグレードアップ加工になっています。
Part−1では塗装を中心とした内装と外装の加工を公開します。

まず加工の種車は、オロ40には戦前型が2種類と戦後型が3種類有りますが今回は戦後型の鋼板屋根車となっています。
年代設定に拠って少しだけですが細部が異なってきますので緑帯時代で電暖取り付け後の昭和35年頃としています。

元の内装板は赤で成型されており部分的にえび茶色の塗装で出荷されています。
オーダーではこの部分に白カバーを塗装するという事でしたのでまず白を座席部分の背ずりに対して塗装します。

車体内部はえび茶色の塗り潰し塗装をします。
この頃の二等車は近代化改造工事を受けており一部を除いて電灯の蛍光灯化と車内塗装の塗り潰しをしています。
なお塗り潰しで薄緑色になるのは昭和40年以降となるのでこの時代はえび茶色の選択となります。

室内の内装板は背ずりの部分にマスキングしてからGM赤2号を艶消しにして椅子の部分に塗装します。
二等車の椅子の布団地は本来は青色でしたが二等→一等に変わった時にエンジ色の一等車の物に変更されています。
これは近代化改装工事の時に変更されたものと考えられます。
内装部の仕切り板もえび茶色にする為さらに部分的なマスキングをしています。

床板も少しパーツが足りなかった為追加をして走行はしないという事でトイレ流し管と洗面所流し管を取り付けています。
さらに黒に全塗装をしてからウェザリング塗装を少し目立つ程度に施しています。
この時に屋根板は鋼板屋根色をベンチレーターと一緒に塗装します。

車 体 の 塗 装

このモデルは客扉は選択式になっていますが、鋼板ドアの小窓タイプが付いていたのでかなり調べた結果は近代化改装工事の時でも扉交換はしていない様なので
フジモデル製の木製扉を一部加工して(寸法が違うので調整)ブドウ2号の塗装前に取り付けています。
今回は客扉横の手すりが欠品していたので0.3ミリ真鍮線で作り直しています。
HO車体の場合は帯付きの場合は先に塗装をしておいてマスキングしてからブドウ2号の塗装をします。

HOの帯幅は2.5ミリなのでマスキングテープを切り出しています。
大体2〜3時間以内に初期塗装をして廻り込み等を防ぐ必要が有るのでこの撮影が終わってすぐにブドウ2号を吹き付け塗装をします。
塗料はプラ用で特製品に使っている物を使用しており、あまり濃くない状態で塗装しますので15〜25回程繰り返しで完成させます。

以下、次号に続きます。


令和元(平成31)年6月20日

ヨ 5000 Part−3
ヨ 3500改造の初期タイプ

完成画像

今回の作品は内装と室内の製作と塗装も含まれており、キット自体の古さは有るものの現在の市販品レベルよりはかなり上を行っています。
室内床板に見える穴はこの部分に通電路を造って室内に電気を供給させる為で
ボディの屋根部分の白く塗装している部分の裏に室内灯とテールライトの基板が装備されています。(屋根板の裏側は少し明度を落とした白で塗装)
室内灯はLEDの電球色ですが3灯のチップLEDではやや光量不足だったので1灯をもう少し光量の有る物に交換しています。
テールライトの配線は柱の裏側を伝わせてテールライトケースまで導いています。ケースの裏側は蓋をして光漏れを防いでいます。
室内部分は椅子以外は自作です。ヨ5000は比較的遅くまで残っていたのでストーブを交換されている例が多く作品もその様にしています。
(豆炭か練炭が主力の達磨ストーブを灯油バーナー式のストーブに交換して左端の四角の物が灯油タンクになっています。)

点灯試験時での撮影
LEDの色目は電球色にしています。電灯は蛍光灯に変更された物とそのままの物が混在している様です。

北は(北オク)の所属で東北方面への列車を担当しています。車歴をかなり丹念に調べてたから号がある程度全国に行きわたる様になると
初期車は東京と大阪の配置から各地へと転出しますが、5009は尾久に配置換えの後晩年は秋田になっています。
(従って隅田川駅周辺では観られていたと思われます)
オーダーではこの北を必ず入れて欲しいという事でしたので番号的にはこれしか有りませんでした。
インレタは新規に製作しています。


平成31年5月20日

ヨ 5000 Part−2
ヨ 3500改造の初期タイプ

本題の点灯加工工作に入ります。
このキットは元々点灯工作は考慮外のキットなのでどうやって車輪から集電して確実に点灯させる事ができるのかで色々と考えた結果
車輪は両絶縁の9.5径の車輪を使い台車が真鍮製なので車軸部の ピボットも絶縁加工が必要となります。

取り敢えずカトー製の貨車車輪を付けてみました。(このままだと台車と車体を通じてショートします)
台車と車輪の間に絶縁子を入れる必要があります。この部分をカトーの貨車台車パーツを組み込んで車輪面と車軸を車体より絶縁します。
文面では簡単にできそうですが、台車側のピボット軸が入る部分を車軸の軸受箱の所まで相当深く円錐状に削り込んでいく必要が有り、
モーターツールで少しずつ丁寧に削り込みをながら試し履きを繰り返します。
(組み付けたままの加工・そうしないと軸ズレを起こしてきれいに入らないしうまく廻らない)
この加工だけで1軸に1週間程度かかり4軸で1ヶ月の大工事となりました。 

車輪側も加工が必要でピボット軸の部分をギリギリの部分まで削り出して短軸化加工をします。
これも中心を出しての加工なのでフライス用バイトでは削れずバローベのヤスリで少しずつ当てながらの加工となります。
この加工では最初に2軸ほど削りすぎでダメにしており習熟してから右画像の様に出来上がります。

車輪が完成してから集電板の加工をします。
製作中の画像を撮っていなかったのである程度完成してからの画像になりますが集電は0.6ミリのピアノ線を曲げ加工して作成しています。

(銅板でも良いじゃ無いのかと思われますが燐銅板は0.3ミリくらいになると曲げ加工が難しくなります。特にひねり加工は悪いのと
片側の部分がブレーキシリンダーを跨いで湾曲した加工が必須となってしまう為・丸線は収縮チューブで絶縁しやすいため)

両絶車輪にしたために全軸集電になり安定して給電出来ています。
ピアノ線の床板にかかる部分は収縮チューブで絶縁しているので漏電が発生しません。
床板に3.2ミリの穴を開けてMPギアーのプラ製のボルスター用パイプを通しています。
内装を施しているので床板の上には1ミリのプラ板(木目調)を貼っており集電用の銅板ラグ(自作)を通じて屋根裏に給電出来る様になっています。
このやり方だとメンテナンスの時にボディと床板部分が分離出来るので以外と分解もスムーズに出来る利点の他にピアノ線の堅さを利用して
車輪の横動をある程度制御出来るイコライザー的な役目も負っています。
難しい点はピアノ線が車輪に当たるテンションの調整には少し時間がかかっています。

次回 完成画像


平成31年4月20日

ヨ 5000 Part−1
ヨ 3500改造の初期タイプ

キットは古いホビーモデル製です。
このキットを現在とほぼ同じ模型レベルにすると共に室内の製作と点灯加工するという事で製作を開始しました。
真鍮製キットのため電気的な絶縁にはかなり気を使う事になり通常の製作とはかなり異なっています。
キット自体は室内灯やテールライトの点灯は全く想定されていない時代の物なのでかなりの工夫が必要になります。

まずはキット自体の床板の大幅な再加工から開始しています。
元のキットはこの部分に片絶縁になる床板を一段高くして設置する様になっておりこのままだと内装が入らなくなるので
下の画像の様に1枚になる様に同じ厚さの真鍮板を切り出してはめ込んで半田付けをして固定します。
因みに元キットのその部分のパーツは使用不可です。


最初の製作イメージはカトー製の貨車の部品を流用して組み上げる予定でしたが、車輪が全く入らず真鍮製の台車の軸箱の部分を大幅に削り込みをして
ようやくブレーキパットのパーツが入る程度になりましたがこれでもまだ無理でこの後に相当の重加工を強いられます。

取り敢えず下廻りを組み上げてからボディ部の組み立てへと移ります。

ボディの上廻りは実車同様に柱を入れています。細かい部分には補強の角柱を入れています。
これは内装と室内灯を入れる為に屋根を取り外し出来る構造にしたいからで必ずしもベストな工作では有りませんが、
構体はかなりしっかりした物に組み上がります。

外側に着く胸壁は手ブレーキが有る後位側のみ点灯加工する為パイプを仕込んでいます。
前位は元キットのパーツをそのまま使用しています。ライトレンズはどちらも自作となります。

以下、次号に続きます。

ヨ5000について

ヨ 5000はヨ 3500の台車を2段リンクの軸ばねに改造して従来の65キロまでの制限速度で有った物を
85キロまでに引き上げてコンテナ特急であるたから号のチキ5000と連結運用される為に最初の2輛が出来ています。
種車が3500の為ボディはリベットで組み立てられているのが特徴です。また元種車にはデッキ部分のテールライトが
付いている鉄板が無い物が殆どでこの部分はこの改造で取り付けられてヘールマークサインの電源と取り付け具も
この時に増設されたものと思われます。5000〜11までの12輛がこの形態で営業開始時は東京・大阪の1往復のみ
でチキ5000も24輛編成を2本で始めています。(他に試作車が2輛有ります)
EH10で牽引されていて最初はテールマークは付いていません。(増発されて取り付け)
のちにチキ5500も増備されて東京・大阪間だけで無く東たから・西たから号と増発されていきます。
(最初のチキ5000の50輛ははデッキを延長取り付けしてチキ5500へ改造されている)
それと共にヨ5000も増備されて改造車は元番号に10000を付与した番号となり
最初から新製されたものは50番から始まっています。(こちらは溶接組み立て)
車体構造的にはヨ 2500とほぼ同じになっています。黄緑6号は当時の青大将色に良く似た感じで特別な感じが
出ていたと思います。コンテナ輸送が一般化すると次代の95キロ走行には対応出来ない為2軸車は一般貨物用となって
各地に分散していきましたが車輌は比較的最後まで残っていたと思います。
余談として65キロ制限車は85キロが一般化する昭和40年代に黄色の帯を巻いて昭和50年代まで使われています。
(北海道に有ったセキ3000は黄色帯に道外禁止と書かれています)

更新日 平成31年2月20日

381系 しなの 6連

極たまにですが、製作途中の作品を修正するというご要望があります。
今回は16番→12ミリゲージの作品とする為に工作されていましたが、行き詰まっておられこちらに持ち込まれた物です。
元は谷川製キットで先頭クロ381−10番代は前面を真鍮で自作されておりかなりの労作です。
行き詰まっておられた点は下廻りに有りこちらで確認させて頂いた所では、
車高の調整が出来ておらず床下機器も含めておなかをレールに擦ってしまうのと車輪が床板に当たりショートを起こすという物でこれでは動かないと思いました。
その他車体の部分も問題は多いのですが、その部分は一部を見本加工としてどういう風に製作を進めるのかの方針だけを示しておきました。
まずは製作に入る前のチェックからの画像を見て頂く事にします。

車体の余分な半田の除去はこれくらいという作例見本を妻板に1面だけ施して後はそれを見本にしてくださいという事で、この部分は手を付けずに返送しています。
2枚目の画像にハッキリと出ていますが床下機器が普通の状態でレール面との間に0.5ミリ程度のクリアランスしか無いので、
加工場所は床板と床下機器の取り付け補正と車高の再調整を主目的としています。床下機器もかなり違うので再作成も含めてレジンパーツ化しています。
床下機器の取り付け板はエンドウ製品が1.5ミリの高さをそれだけで取ってしまうので自作しています。

加工前見積り段階での画像

台車はボルスターが低く床板に当たってショートします。
見積り前ですが、半田取りはこれくらいはしてくださいという見本をこの部分だけ施工しました。(この一面の妻板の半田取りに3日かかっています)
なおこの車輌は一度返却しており約1年間の間に何回かのやり取りと加工の提案をして必要な加工の取捨選択をして受注となっています。

再加工後の画像

床下機器は6割程度しか無かったので、無い物は原型を作成して自作しています。
元から有った物は出来る限り使用していますが一部欠損していたりするのでその部分も継ぎしたりしています。
ボルスターがエンドウ製を使っており(1.8ミリ)車輪も9.5ミリとそれだけで普通より小さくなっているのでこの部分は床板の穴を広げて
KS製のボルスター2.5ミリに交換して心皿部分はあまりたくさん遊動させない様にして安定性を確保した上で
台車の接触や車輪の接触も無い位置に調整してあります。走行試験では通常での走行は問題を起こしませんでした。

クロ381−10

クハ381−0

トイレの汚物処理タンクはエコー製品をネジ止めにマウントされていましたが、高さ制限に懸かってしまうのでこの部分は原型をプラ板の積層で作成して
レジンパーツ化した物を取り付けています。反対側に出るバキュームパイプと連結口は1.4ミリのネジ止めとしてISカプラーにかかる部分は
ゴム系の接着材で軽く止めている状態です。なおこのパーツは破損し易いのである程度余分を作成して渡しています。

モハ380−0

モハ381−0

MP動力の部分はかなりのやり直しが必要でまず床板は作り直しでモーターをLN−14からLN−12に変換してマウント位置を再調整してから
MP用おもりも4ミリほど高さを削ってその高さを基準にして床下機器の取り付けを行いました。
床下機器の取り付け板は0.7ミリの角線と0.3ミリの真鍮板の組み合わせで長さも台車の干渉が無いギリギリの長さにしています。
MPボルスターはそのままではやはり無理が有るのでT車と同じ方法での取り付けをしています。

床下機器の各パーツは大体ですが3ミリ程高さを削り込んでいます。
メタルパーツの場合はかなり大変でヤスリが目詰まりして3本ほどダメになりました。
床下機器の配置ですが、平成に入ってからは機器更新が有り70年代の初期状態と少しだけ違っています。



当方の基本的ハンダ付け工作法
ハンダ付けは全て同じやり方では無く、ボディと前面等の主要接合には錫50%のハンダを使い
細かい部分には60〜70%のハンダを使い分けてはんだごては電子用の汎用品で60W 1本でほぼ事足ります。
ハンダに関しては各種揃えていて錫40〜80%で約5%刻みで使い分けをします。
低温ハンダでは110度融解というグレードも使っています。
ステンレスは基本的にハンダ付け出来る物とそうでない物がありどうしても無理な場合も有ります。
(全部出来ないという事ではないが、無理にすると歪みの発生原因となり強度も低いので実用に耐えないと思う)
補助工具としては、厚いベーク盤が定盤の代用品・アルミ製のクリップ2種類とセロテープがパーツ等の仮固定材です。
ちなみにフラックスも普通に売られている物で模型専用品というわけでは無くほぼ通常で入手し易く価格的にも安くなります。
フラックスは水で濃度調整をして綿棒等で塗った後に水拭きして塩が出て接着しない現象を有る程度防いでいます。
接合は無理矢理合わせて削り込みで合わせるすというよりは出来るだけ無理の無い範囲で修正を加えてから
より接合後の段差が出ない方法で継いでいます。

箱形ボディを修正しているときの画像例(マクロ撮影しています)
車体はキハ58系で撮影したものです。
(修正は比較的早期からしていて平成17年の都電6000系にはすでにやっている)

仮合わせをしてみた時の画像
屋根カーブの曲線が異なるので中心線の部分になるほど段差が出ています。

ボディ部分の屋根カーブに修正を加えた後に仮合わせをした時の画像
(全面も少しだけ修正をしています)
屋根部分の全体に渡って段差の減少が見られます。画像では少しだけ左側に寄っていますが結合時点では解消しております。


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