近鉄和歌山店・レイアウト制作記 PART−1

近鉄百貨店 和歌山店のレイアウトの制作記です

2月20日撮影


2月1日 新規製作

今回は全長があまりにも長いので2分割での製作となっています。
レイアウトパネルは11分割で製作しており、継ぎ目の段差には毎回ながら苦労しています。
台枠の木工製作はここまで製作するのに11日間(1日11時間作業)かかっています。
製作する時にはフィーダー配線工事(今回はレールセンサー配線も含む)も同時にします。
基本的にこのくらいの大きさの物ならば最低でも3カ所給電は必要です。


2月20日

地形の加工
発泡スチロールを芯材にして山の地形の加工をしています。
台枠の1段下がった所は水面を表現する予定になっています。今回の水面はアクリル樹脂板+アクリル絵の具
で表現する予定でポリエステル樹脂の流し込みの技法よりは表現力は落ちますが早く・安く仕上がります。

今回は今まで高架線路になっている部分を土手にして製作するためにどうしても時間がかかってしまいますが、
全体の見栄えは格段に上がるので風景優先での製作となります。

土手製作の為、GMの石垣を大量使用しています。土手の角合わせは切り出した時の現物合わせで行っています。
コーナー部分は今回一番技術的に難しい部分でここで線路間隔の変換を行って
なるべくS字カーブを作らない工夫をしています。

発砲スチロールの上から紙粘土を被せて地形をきれいに整形してからアクリル絵の具で着色していきます。
着色と前後して背景画も描いて行くことになりますが、背景画は必ず遠景→近景という風にして描かないとうまくいきません。


3月1日

建 物 の 製 作

駅舎と商店
駅舎は一部の側板を除いてほぼフルスクラッチですが、エバーグリーンプラ板を使用して工作手間の削減を図っています。
商店はGM看板建築キットに一部増築された形態を取っています。

郵便局・公民館・地方銀行
この3点はカトー製品の塗り替えですが、単純に塗り替えただけでは無いので
もし見て頂ける時が有ればじっくり観察してみて下さい。

漁 協 と 港
漁協はGM中型駅の意匠変更品、クレーンは1/700のキットから、港の堤防はプラ板からの作成でかなり大きなものです。
船の停泊設備が各種付いているのでこれも有る程度工作の参考になると思います。


3月20日

情 景 の 製 作
今回は風景主体の製作のためいつもよりは少しだけ手の込んだ作り方になっています。
情景のハイライトは海岸の作り方で今回は簡易なやり方としてアクリル板で海面の表現をしています。
アクリル板は3ミリ板でこれにプラモデル用のラッカー塗料で片側をクリアーグリーンに着色、
もう一方も深緑(こちら側は不透明に仕上げます)に塗装して土台に接着します。


下地の塗装を終えたところ


岩場の部分はまず基礎となる岩を完全に着色しておきそのままでも観れる状態まで完成させて
海面となるアクリル板を土台に接着後その上から紙粘土やコルク片で再び地形を作っていきます。

砂浜は紙粘土で有る程度の地形を形成します。(砂の接着は最後の方にします)グランドカバーリングを終えたところ
建物類はこの時点では仮置きで接着していません。堤防はプラ板からの製作です。


4月1日

波 の 描 き 方 
海辺での情景では波の表現は欠かすことが出来ないものですが、
今回は描き方を中心にして情景の製作方法を公開致します。

まず水面の表情をつけるためにアクリル絵の具のグロスメディウムでゆっくりとした大きな波の山をつけていきます。
これは1〜2回程度では無く最低でも7、8回は同じ作業を繰り返し行います。
グロスメディウムは最初は乳白色ですが乾いてしまうと少しだけ不透明感の有る感じに仕上がります。
この後に波の山の上の部分から後ろ側に向かって少しだけ白(ジンクホワイト)を加えたものを筆で書いて行きます。
後はこの作業の繰り返し(ジンクホワイトを段々濃くして行きホワイトをチタニウムホワイトに変えてさらに数回描き込んで行く)
を最後に波頭を表現するためにチタニウムホワイトをパレットナイフ等で盛りつけるようにして
(油絵の感覚で描く・ジェッソやモデリングペーストは使えない)後ろ側に流していきます。
透明部分と白い部分の境界線は絵の具が完全に乾いてから、海綿等でなすりつける様な感じで整えます。
最終は全体にグロスメディウムを塗って固まれば完成となります。今回は波の表現だけで8日間懸けて製作しました。

岩場の波頭は筆でわざとたたせています。

この画像で波の境界線がどうなっているのかの参考になると思います。
波を観察するのは港とかよりは、岬などの見晴らしの良い高い場所でゆっくり見ることをおすすめします。
砂浜の砂は普通はバラストの細目を使ったりする事が多いと思いますが、細目でもかなりのオーバースケール
となってしまうので(スケール的には小石の海岸になる)今回は実際に砂の細かいものを選別して使用しています。


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